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退院後に体力が戻らないのはなぜ?入院後の筋力低下とリハビリ継続の必要性

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退院後に体力が戻らないのはなぜ?入院後の筋力低下とリハビリ継続の必要性

退院後に体力が戻らないのはなぜ?入院後の筋力低下とリハビリ継続の必要性

2026/07/04

ホームブログ退院後・手術後の体力低下

退院後の体力低下 | 理学療法士が文献ベースで解説

退院後に体力が戻らないのはなぜ?
入院後の筋力低下とリハビリ継続の必要性

「退院したのに、前より疲れやすい」「病院のリハビリは終わったけど、まだ歩くのが怖い」「家で何をすればいいかわからない」。 このような不安は、決して珍しいものではありません。

実は、入院中は病気や手術そのものだけでなく、動く量が減ることによって筋力・体力・バランス能力が低下しやすいことが知られています。 そのため、退院したからといって、すぐに元の生活に戻れるとは限りません。

監修:リハビリジム プライズネス(理学療法士) / 最終更新日:2026年7月4日 / 読了:約8分

理学療法士が手すり歩行を支える様子

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退院後に、こんな変化はありませんか?

・少し歩くだけで疲れるようになった
・退院前より歩くスピードが遅くなった
・椅子から立ち上がるときに手を使うようになった
・階段や外出が怖くなった
・買い物や散歩の回数が減った
・病院では歩けたのに、自宅や屋外では不安がある
・家で何を運動すればよいかわからない

これらは「気持ちの問題」だけではありません。退院後に体力が戻らない背景には、入院中の活動量低下、筋力低下、バランス低下、痛みや転倒への不安が関係していることがあります。

なぜ、入院後は体力が落ちやすいのか

入院中は、普段の生活に比べて歩く量や立つ時間が大きく減ります。病室からトイレまでの移動、ベッド上で過ごす時間、点滴や痛みによる安静などにより、知らないうちに体を使う機会が少なくなります。

筋肉は、使わなければ急速に落ちます。特に高齢者では、もともと加齢によって筋肉量や筋力が低下しやすいため、入院による活動量低下の影響を受けやすくなります。

重要なのは、退院=体力が戻った、ではないということです。
病院リハビリの終了は「安全に退院できる段階」を意味することが多く、「入院前と同じように外出できる」「階段や買い物に不安がない」状態まで完全に戻っているとは限りません。

文献・研究では

健康な高齢者を対象とした研究では、わずか10日間のベッド上安静で、下肢の筋肉量が約1kg減少し、膝を伸ばす筋力も大きく低下したことが報告されています。 これは「病気が重かった人」だけでなく、健康な高齢者でも、動かない期間が続くと筋肉が急速に落ちることを示しています。

また、高齢者では入院をきっかけに、食事・着替え・移動・トイレなどの日常生活動作が低下することがあります。これを入院関連機能低下と呼びます。 研究では、入院後に新たなADL低下が生じた高齢者では、その後の回復が十分でないケースもあると報告されています。

つまり、退院後に「何となく体力が戻らない」と感じる背景には、実際に筋力や動作能力が低下している可能性があります。 だからこそ、退院後はただ様子を見るだけではなく、今の体の状態を確認し、必要な運動を続けることが大切です。

「家で歩いていれば戻る」とは限りません

退院後に「まずは散歩から」と考える方は多いです。もちろん、歩くことは大切です。しかし、歩くだけで十分とは限りません。

なぜなら、歩行には筋力だけでなく、バランス、姿勢、足の接地、歩幅、体重移動、方向転換、段差対応など、さまざまな能力が必要だからです。 特に入院後は、筋力だけでなく、「立つ」「踏ん張る」「ふらつきを止める」「段差を越える」能力も低下していることがあります。

注意したいこと
「怖いから動かない」状態が続くと、さらに筋力が落ちます。一方で、自己流で急に運動量を増やすと、痛みや転倒につながることもあります。大切なのは、今の体に合った負荷で、段階的に進めることです。

退院後に確認したい5つのポイント

  • 椅子からの立ち上がり
    手を使わずに立てるか、立つときにふらつかないかを確認します。
  • 歩くスピードと歩幅
    入院前より遅くなった、すり足になった、歩幅が狭くなった場合は注意が必要です。
  • 片脚立位・バランス
    靴下を履く、方向転換する、段差を越えるときのふらつきに関係します。
  • 階段・段差
    特に下り階段が怖い、手すりがないと不安な場合は、下肢筋力やバランス低下が関係していることがあります。
  • 外出頻度
    買い物や散歩が減っている場合、体力低下だけでなく、転倒不安によって活動量が下がっている可能性があります。

退院後に必要なのは「筋力」だけではありません

退院後の体力回復では、筋力トレーニングが重要です。ただし、それだけでは十分ではありません。 実際の生活では、椅子から立つ、歩く、階段を上る、方向転換する、買い物袋を持つなど、複数の動作が組み合わさります。

そのため、退院後の運動では次のような要素を組み合わせることが重要です。

・太もも、お尻、ふくらはぎなどの筋力トレーニング
・片脚立位や重心移動などのバランストレーニング
・歩幅、足の接地、姿勢を整える歩行練習
・椅子からの立ち上がり、段差昇降など生活動作練習
・痛みや疲労に合わせた運動量の調整

文献でも、転倒予防にはバランス、歩行、筋力を含む運動が有効とされており、高齢者の身体機能改善には、状態に合わせた運動継続が重要とされています。

リハビリジム プライズネスでできること

リハビリジム プライズネスは、病院リハビリが終わった後、自宅生活に戻るまでの“空白”を支える場所です。 介護保険を使うほどではないけれど、普通のジムでは不安がある方に対して、理学療法士が体の状態を確認し、安全に運動をサポートします。

  • AI姿勢解析・歩行解析
    歩き方、姿勢、左右差、ふらつきなどを客観的に確認します。
  • 足圧測定・筋力測定
    どこに体重がかかっているか、下肢筋力がどの程度あるかを見える化します。
  • 理学療法士による運動プログラム
    病気や手術後の不安、痛み、体力低下に配慮しながら、段階的に運動を進めます。
  • 生活に必要な動きの練習
    立ち上がり、歩行、階段、外出など、実生活に必要な動きを取り戻すことを目指します。
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まとめ:退院後こそ、運動を止めないことが大切です

退院後に体力が戻らないのは、気合いや年齢だけの問題ではありません。 入院中の活動量低下によって筋力やバランス能力が落ち、退院後も動く量が戻らないことで、さらに体力が低下する悪循環に入りやすくなります。

大切なのは、退院後の不安をそのままにしないことです。 まずは今の歩き方、筋力、バランスを確認し、自分に合った運動を安全に続けることが、外出や生活の自信を取り戻す第一歩になります。

参考文献

1. Kortebein P, et al. Effect of 10 days of bed rest on skeletal muscle in healthy older adults. JAMA. 2007;297(16):1772-1774. PubMed

2. Loyd C, et al. Prevalence of Hospital-Associated Disability in Older Adults: A Meta-analysis. J Am Med Dir Assoc. 2020. 本文

3. Covinsky KE, et al. Loss of independence in activities of daily living in older adults hospitalized with medical illnesses. J Am Geriatr Soc. 2003. PubMed

4. Boyd CM, et al. Recovery in Activities of Daily Living Among Older Adults Following Hospitalization for Acute Medical Illness. J Am Geriatr Soc. 2008. 本文

5. Sherrington C, et al. Exercise for preventing falls in older people living in the community. Cochrane Database Syst Rev. 2019. PubMed

6. Fiatarone MA, et al. Exercise Training and Nutritional Supplementation for Physical Frailty in Very Elderly People. N Engl J Med. 1994. PubMed

7. Bauer J, et al. Evidence-Based Recommendations for Optimal Dietary Protein Intake in Older People: A Position Paper From the PROT-AGE Study Group. J Am Med Dir Assoc. 2013. PubMed

本記事は一般的な健康情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療に代わるものではありません。手術後・入院後の運動は、主治医の許可や指示を優先してください。強い痛み、発熱、息切れ、胸痛、急な体調変化がある場合は、まず医療機関にご相談ください。

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リハビリジム プライズネス
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