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連日30℃超の夏、基礎疾患のある方はとくに注意|暑さで活動量が落ち筋力が衰える前に|札幌 琴似

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連日30℃超の夏、基礎疾患のある方はとくに注意|暑さで活動量が落ち筋力が衰える前に|札幌 琴似

連日30℃超の夏、基礎疾患のある方はとくに注意|暑さで活動量が落ち筋力が衰える前に|札幌 琴似

2026/07/16

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歩行・転倒予防 | 理学療法士が文献ベースで解説

札幌でも、これから連日30℃を超える予報が続いています。街には毎日のように救急車のサイレンが響きます。こんな夏に、とくに気をつけていただきたい方がいます。腎臓や心臓など、血管に関わる持病をお持ちの方です。暑さは体に大きな負担をかけ、同時に「動く量」を確実に減らします。この記事では、暑さと活動量・筋力の関係を研究にもとづいて整理し、この夏を安全に乗り切る方法をお伝えします。

監修:リハビリジム プライズネス(理学療法士) / 最終更新日:2026年7月16日 / 読了:約7分

はじめに:持病のある方へ
腎臓病・心臓病・高血圧など血管に関わる持病のある方は、暑さで脱水や循環への負担が起こりやすく、体調を崩しやすい傾向があります。水分の摂り方や運動の可否は、持病によって注意点が異なります。必ず主治医の指示を優先し、体調に少しでも異変を感じたら、無理せず医療機関にご相談ください。この記事は一般的な情報であり、個別の治療に代わるものではありません。

文献・研究では:暑いと、活動量はこう変わる

気温と身体活動の関係は、近年くわしく研究されています。それらをまとめると、人の身体活動量は25〜26℃前後で最も高くなり、30℃を超えるあたりから低下しやすくなることが分かっています。そして35℃を超えるような猛暑では、歩数や活動量の低下がより明確になります。

・中国5都市のスマートフォン歩数データの研究では、平均気温が高い日は、最も歩数が多い日(16〜18℃前後)と比べて1日800〜1,500歩ほど少なくなっていました。
・約2万人を研究用の機器で測定した研究でも、活動量は26℃で最大となり、極端な暑さでは総活動量が最大4.5%低下。座ってすごす時間は増えていました。
・そして重要なのは、65歳以上では、暑さによる歩数の低下が若い世代より大きいこと。ある都市では、高齢者の低下量が成人より約1,200歩も多いと報告されています。

つまり、暑い日ほど人は動かなくなり、その傾向は高齢の方でとくに強いのです。連日30℃を超える札幌のこの夏は、知らないうちに活動量が落ちていく時期だと言えます。

動かない日が続くと、筋力は驚くほど早く落ちる

「少し歩数が減るくらい」と思われるかもしれません。しかし、活動量の低下は、想像以上の速さで筋力を削ります。

・健康な高齢者が1日3,000歩未満を2週間続けただけで、太もも前面の筋力が約8%低下し、活動量を戻しても回復しませんでした(Reidyら)。
・より安静度が高いと、10日で脚の筋力が約15%減少。その速さは、通常の加齢の3〜6倍でした(Kortebeinら)。

「暑さで動かない日々」と「筋力が落ちる期間」は、ぴったり重なります。この夏を動かずにやり過ごすと、秋には歩く力が大きく落ちている——それが、いちばん避けたい結末です。とくに持病のある方は、体調管理と活動維持の両立が難しくなりがちなので、注意が必要です。

暑さは「睡眠」も奪い、悪循環をつくる

猛暑には、見落とされがちな“もう一つの打撃”があります。暑さは、睡眠の質を落とすのです。眠りが浅くなると、翌日の活動量が減り、疲れやすくなる。「暑さ→動けない→眠れない→さらに動けない」という悪循環に入りやすくなります。持病のある方では、睡眠不足や脱水が体調そのものにも響きます。

だからこそ、エアコンは“命と筋肉を守る道具”です。「もったいない」「冷房は苦手」と我慢すると、熱中症だけでなく、睡眠も活動量も損なわれます。涼しい環境を保つことは、足腰を守る第一歩でもあります。

とくに注意:腎臓・心臓など血管の持病がある方へ

連日の暑さは、血管や循環に負担をかけます。腎臓病・心臓病・高血圧などをお持ちの方は、次の点に気をつけてください。ただし水分・塩分の適量や運動の可否は持病によって異なります。必ず主治医の指示を優先してください。

  • 水分制限の指示がある方は、自己判断で増減しない 腎臓・心臓の状態により、水分量は主治医の指示に従う必要があります。
  • 室温を我慢しない 冷房でこまめに室温を下げ、体への負担を減らします。
  • 屋外・日中の運動は避け、涼しい室内で 暑い時間帯の外出や運動は、循環に大きな負担がかかります。
  • 異変を感じたら、すぐ中止して受診 胸の苦しさ、動悸、強いむくみ、息切れ、めまい、尿量の急な変化などは、我慢せず医療機関へ。

危ないサイン・セルフチェック

  • 暑くなってから、外出・散歩がめっきり減った
  • 一日じゅう座って(横になって)過ごすことが増えた
  • 寝苦しくて、夜中に目が覚める・眠りが浅い
  • 立ち上がりや階段が、以前よりつらくなった

この夏、足腰を守る方法

  • ① 涼しい室内で、こまめに動く 冷房の効いた部屋で、1時間に一度は立ち上がる。座りっぱなしを避けます。
  • ② 家でできる筋トレを取り入れる 椅子からの立ち座り、かかと上げなど。歩けない分は、筋トレで補うのが夏のコツです。
  • ③ 水分・塩分は、主治医の指示の範囲で 持病のある方は自己判断で増減せず、指示に沿って計画的に。
  • ④ たんぱく質をしっかり食べる 夏バテで食が細ると筋肉の材料が不足します(※腎臓病の方はたんぱく質量も主治医に確認を)。

リハビリジム プライズネスでできること

プライズネスは、冷房の効いた安全な室内で、理学療法士と一緒に運動できる場所です。暑さで外を歩けないこの夏こそ、活用してください。持病のある方も、体調に合わせて無理のない範囲でサポートします(運動の可否は主治医の指示を優先します)。

  • 暑さを気にせず、安全に運動できる 熱中症のリスクを避けながら、しっかり体を動かせます。
  • 今の状態を“見える化” AI歩行解析・筋力測定で、この夏の変化を客観的に確認します。
  • 自宅でできる夏の運動も指導 「暑くて外に出られない日は、これをやる」という具体策をお伝えします。
この夏、足腰を落とさないために。
暑くて歩けない今こそ、涼しい室内で安全に運動を。理学療法士が歩行・筋力を確認し、持病や体調に配慮した無理のない運動をご提案します。ご家族のご相談も歓迎です。
完全予約制/地下鉄東西線「琴似」駅 徒歩約5分(札幌市西区琴似2条3-1-1 チェストオオイビル3階)

参考文献

1. 中国5都市のスマートフォン歩数データ解析(2022)。気温と歩数は逆U字型の関係。重慶では平均気温36.5℃の日は最適日(16.1℃)より1日約1,494歩少なく、上海では32.6℃の日が最適日より約820歩少ない。65歳以上は高温時の歩数低下が18〜64歳より大きい。

2. 中国成人19,977人・110,553日分の加速度計研究(2026)。総活動量・中高強度活動は26℃で最大、極端な高温で総活動量が最大4.5%低下、座位行動は増加。

3. 韓国成人17,750人の研究。直前7日の最高気温が1℃上昇するごとに「週5日以上・1日30分以上歩く」確率が低下(農村5%・都市2%)。地域在住高齢者では平均30℃を超えると活動量が急速に低下。

4. Reidy PT, et al. 1日3,000歩未満・2週間で高齢者の膝伸展筋力が約8%低下し復帰後も回復せず/Kortebein P, et al. JAMA 2007・J Gerontol A 2008(10日の安静で下肢筋力が約15%減、加齢の3〜6倍速)。

5. 暑熱環境は睡眠の質を低下させ、冷房により緩和されうる(暑さと身体活動・睡眠に関する研究)。

本記事は一般的な健康情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療に代わるものではありません。腎臓・心臓などの持病がある方は、水分・塩分の量や運動の可否について必ず主治医の指示を優先してください。暑い時間帯の屋外での無理な運動は熱中症の危険があります。胸の苦しさ・動悸・強いむくみ・息切れ・めまい・吐き気・尿量の急な変化などがあるときは、すぐに中止し、医療機関にご相談ください。

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