筋肉は脳を守る【第5回】47年の科学と最新研究から導く──脳を守るための最適な運動とは?
2025/12/19
これまでの4回の連載で、
認知症の前に筋肉の衰えが始まること
- 筋肉は脳を守る“ホルモン(マイオカイン)”を出していること
- 筋肉と神経の“配線(神経筋接合部)”が先に弱る可能性があること
- 体力と脳は“エネルギー(ミトコンドリア)”でつながっていること
をお伝えしてきました。
最終回となる今回は、
では、どんな運動を、どのくらい行えば
“脳を守る身体”をつくることができるのか?
を、具体的にまとめていきます。
■ 結論:脳を守る運動は「1つ」ではない
まず大切なのは、
脳を守る運動=筋トレだけでも、有酸素運動だけでも足りない
ということです。
これまで紹介してきた研究を統合すると、
脳を守るためには、以下の3つが欠かせません。
① 筋トレ(マイオカイン・神経刺激)
→ BDNFやIrisinなど
→ 神経保護・可塑性の促進
② 有酸素運動(ミトコンドリア・血流)
→ エネルギー供給の改善
→ 脳血流・代謝の改善
③ バランス・歩行トレーニング(神経筋接合部)
→ 神経と筋肉の連携強化
→ 歩行・転倒予防だけでなく認知との関連
この3つが互いを補完し合い、脳の健康を支えていることが、最新研究で示されています。
■ どのくらいの運動量が必要?
● まず目標にしたい「週150分」
世界的なガイドラインでは、
- 中等度の運動:週150分
または
- 強度の高い運動:週75分
が、認知症予防の観点からも推奨されています。
例えば、
- 1日30分 × 週5日
- 1回50分 × 週3回
といった形でもOKです。
無理な強度よりも、
続けられるリズムをつくることが重要です。
■ 具体的な運動イメージ
🔹① 筋トレ(週2〜3回)
・太もも・お尻・体幹を中心に
・10〜15回が疲れる負荷
・正しいフォームで
代表例:
- 椅子からの立ち上がり
- スクワット
- かかと上げ
- チューブトレーニング
「軽すぎる運動」はマイオカインも出にくく、
「強すぎる運動」は継続困難。
適切な負荷が大切です。
🔹② 有酸素運動(週3回以上)
・少し息が弾む程度
・会話はできるが、少し頑張っている感覚
(“ややきつい”が目安)
代表例:
- 早歩き
- バイク・エルゴメーター
- 軽いジョギング
- 水中ウォーキング
これにより、
- ミトコンドリアの活性化
- 脳血流の改善
が期待できます。
🔹③ バランス・歩行トレーニング(毎日)
・難しすぎないレベルで
・安全環境で
代表例:
- 片脚立ち
- つま先〜かかと歩行
- 段差昇降
- 姿勢を整えた歩行練習
47年研究でも、
バランス能力は早期から低下する
ことが示されているため、特に重要です。
■ 「今からでも遅いですか?」という質問
多くの方が気にするポイントですが、
答えは、間違いなく「遅くない」です。
研究では、
- 高齢から始めた運動でも
- 軽度認知障害の方でも
筋肉・体力・認知機能に“改善”が見られる報告が多数あります。
重要なのは、
- その人に合った運動量
- 無理なく、安全に
- 継続できる形で
始めることです。
■ プライズネスの役割
リハビリジム プライズネスでは、
- 姿勢
- 筋力
- バランス
- 歩行
- 体力(持久力)
を丁寧に評価したうえで、
「脳を守ること」を見据えた運動プログラム
を提供しています。
ただ鍛えるジムではなく、
医学的根拠に基づいて“未来の健康”を守るジム
でありたいと考えています。
■ まとめ:筋肉を鍛えることは、“未来の自分”を守ること
今回のシリーズで明らかになったのは、
運動が単なる「健康づくり」ではないということです。
- 認知症を遠ざけ
- 生活の自立を守り
- 自分らしく生きる期間を延ばす
そのための**大きな武器が「筋肉」と「体力」**です。
これまで5回にわたり、
「筋肉は脳を守る」をテーマにお伝えしてきました。
少しでも、
- 不安が安心に変わる
- 運動への一歩が踏み出せる
“今からやろう”と思えるきっかけになる
そんなシリーズになっていれば幸いです。
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リハビリジム プライズネス
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電話番号 : 011-600-6048
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