腰痛シリーズ【第7回】なぜ“お尻”を鍛えると腰痛や姿勢が改善するのか?
2025/05/31
〜理学療法の現場で重視される“見た目じゃない”大殿筋の本当の役割〜
「お尻の筋トレが腰に効くって本当?」
「姿勢を良くしたいなら、腹筋じゃないの?」
そんな疑問をお持ちの方へ。
実は、“お尻の筋肉=大殿筋”は、腰や体幹を支える縁の下の力持ち。
最新の国際的な研究でも、大殿筋の弱化が腰痛や姿勢不良に関連していることが繰り返し報告されています。
■ お尻は「動きと安定」をつなぐカギ
大殿筋は、体の中で最も大きな筋肉のひとつ。主に股関節を伸ばす動作に関与しながら、骨盤や体幹の安定にも大きな影響を与えます。
役割の一例:
- 骨盤を支えて、上半身の姿勢を安定させる
- 歩行時に体を前に進める推進力を生み出す
- 立ち上がりや階段の上り下りで体を支える
- 体幹と連携して、腰椎への過度な負担を防ぐ
■ 実際に何が起きているのか?【研究紹介】
▶ 慢性腰痛患者では、大殿筋の筋活動が低下している
→ Cooper et al., Physiotherapy (2016)
システマティックレビューで、大殿筋の活動が健常者より弱い傾向が明らかに。
▶ 股関節が不安定になると、腰椎が代償的に動きすぎる
→ Stevens et al., Spine (2006)
→ Gao et al., J Back Musculoskelet Rehabil (2018)
▶ 大殿筋を含む下肢筋群を鍛えることで、姿勢改善と腰痛軽減に寄与
→ Lee et al., J Phys Ther Sci (2015)
■ お尻が弱ると“代償動作”が始まる
お尻がうまく使えないことで、以下のような問題が起こります:
- 腰を反って代わりに支える(反り腰)
- 太もも前(大腿四頭筋)だけで動作を補う
- 骨盤のブレが大きくなり、バランスが崩れる
- 歩行や姿勢が不安定になり、疲れやすくなる
これらの代償動作が慢性的な筋疲労や痛みにつながり、結果として腰痛や猫背の悪化を引き起こします。
■ 解決策は「正しいお尻の使い方」を再教育すること
ただ筋トレするのではなく、“使えるお尻”に育てることが重要です。
理学療法士の視点では、次の3ステップで進めていきます。
- 大殿筋が使えていない理由を分析(姿勢・筋力バランス・柔軟性)
- 正しい筋出力を再学習(ヒップリフト・壁スクワットなど)
- 日常動作に統合(歩行・立ち上がり・階段など)
■ 実際の改善事例
70代女性・猫背と慢性腰痛で来所
🔹 初期評価:骨盤後傾+股関節伸展筋力低下(大殿筋出力4/10)
🔹 対応:ヒップリフト+壁スクワット+歩行指導を週1回×3ヶ月
🔹 結果:「姿勢がよくなったね」と周囲に言われ、腰痛の頻度が大幅に減少
【まとめ】
✅ お尻は“姿勢と腰”の土台
✅ 弱くなると、体幹・腰椎に負担がかかりやすくなる
✅ 大殿筋の再教育で、腰痛・姿勢の根本改善が期待できる
💡次回(第8回)は、「体幹トレーニングの落とし穴〜腹筋だけでは不十分な理由〜」をご紹介予定です!
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