夏場に気を付けるべきこと：熱中症だけでなくフレイル予防も重要

近年、30℃以上の日が続くことが多くなり、高齢者が自宅にいる機会が増えています。特に寒冷地では冬も雪で外出機会が減少し、最近では夏の暑さが秋まで続くことから、外出機会が年々減少している印象を受けます。外出機会の減少は活動量の低下を引き起こし、生活不活発病や筋力低下を招き、フレイル状態に陥りやすくなります。

フレイルとは、加齢に伴い筋力や身体機能が低下し、日常生活に支障をきたす状態を指します。特に夏場は、夏バテからくる食欲低下が起こりやすく、食事量が減少することで摂取エネルギー不足となり、筋肉分解が進みやすくなります。これにより、筋力低下が進行し、フレイルが加速します。

夏場や冬場に筋力が低下すると、いざ動こうとした際に転倒する危険性が増加します。特に高齢者にとって転倒は大きなリスクであり、骨折やその他の重篤な怪我につながる可能性があります。

夏場と冬場には特にフレイル予防が重要です。以下のポイントを押さえて、健康な生活を維持しましょう。

栄養管理

• たんぱく質の摂取：食欲が低下している場合でも、たんぱく質を意識的に摂取することが重要です。補助食品や高たんぱく質の食材を取り入れて、エネルギーを確保しましょう。
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• バランスの取れた食事：バランスの取れた食事を心がけ、必要な栄養素を摂取することで、筋肉の維持と体力の向上を図ります。

運動

• 自宅での筋力トレーニング：特に高齢者は、瞬発力や重たいものを持つ筋力の低下が起きやすいため、自宅での筋力トレーニングが重要です。適切な運動を行うことで、筋力低下を防ぎ、フレイル予防につながります。

• 継続的な活動：定期的な運動や活動を取り入れることで、活動量を維持し、健康を保つことができます。

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