膝痛シリーズ【第4回】バランス能力が膝を守る
2025/06/12
〜“ふらつき”と“重心の乱れ”が膝を壊す〜
「最近ふらつく」「つまづきやすい」「階段が怖い」
そう感じている方、それは加齢や膝の問題からくるバランス機能の低下かもしれません。
そしてこのバランスの乱れ=“重心の不安定さ”が、知らず知らずのうちに膝への負担を増やし、痛みや変形を進行させる要因となっているのです。
⚠️ 膝は「ねじれ」と「衝撃」に弱い関節
膝は、主に曲げ伸ばしに使われる関節ですが、日常生活では、
- 立ち上がる
- 方向を変える
- 坂道や階段を上る
といった動作のたびに、「ねじれ」「傾き」「衝撃」などの多方向ストレスを受けています。
バランスが悪くなると、膝が内側に入り込む(ニーイン)などの崩れた荷重が起きやすくなり、
それが半月板損傷、靱帯のゆるみ、軟骨の摩耗などにつながっていくのです。
⚖️ バランスは「感覚と制御力」
私たちが無意識に姿勢を保てているのは、次の3つのセンサーが働いているからです。
- 視覚(目)
- 前庭感覚(耳の奥)
- 体性感覚(足裏や関節のセンサー)
この3つの情報を脳が統合し、体幹や足の筋肉が反応することで、バランスは維持されています。
加齢や筋力低下、感覚の衰えにより、この感覚→反応の連携が乱れると、ふらつきや転倒につながります。
🧭 重心の変化がバランスを狂わせる
高齢になると…
- 重心移動の範囲(COP移動距離)が狭くなり
- なおかつ後方に偏る傾向が報告されています
→ 後ろに転びやすくなる/とっさの反応が遅れる
文献:Era P, et al. Age and Ageing, 1996
変形性膝関節症の初期では…
- 前後方向への重心の揺れ(動揺)が大きくなることが観察されています
→ 膝が不安定になり、前後に揺さぶられながら荷重されることで、関節構造にストレスが集中
文献:Mizuta H, et al. Am J Phys Med Rehabil, 1997
膝を守るには、重心を適切にコントロールする力=「バランス能力」の強化が欠かせません。
🧪 バランス低下と膝痛の関連:研究より
複数の研究において、バランス能力の低下は変形性膝関節症の進行と密接に関連していることが明らかになっています。
たとえば、Matsumotoら(2015年)の研究では、
変形性膝関節症患者においてバランス能力を測定した結果、以下のような傾向が示されました:
✅ バランス能力が低い人ほど膝の痛みが強い
✅ 歩行速度が遅い
✅ 転倒歴が多い
つまり、バランス能力が低下している人ほど、膝の不安定性・痛み・生活機能の低下に直結しているのです。
文献:Matsumoto H, et al. Balance impairments in individuals with knee osteoarthritis, J Phys Ther Sci, 2015
このことからも、単に「筋トレをすれば良い」ということではなく、感覚入力と姿勢制御を含めたバランス改善が不可欠であることがわかります。
🏃♀️ プライズネスのバランストレーニング
リハビリジムプライズネスでは、
◎ AIを活用した姿勢・重心の測定
◎ 片脚立位や反応時間テストでバランス能力を見える化
◎ 体幹・股関節・膝・足首まで一体的に鍛える運動プログラム
を提供しています。
特に、“揺れを制御する感覚”を呼び戻すトレーニングは、転倒予防や膝へのストレス軽減に直結します。
✅ まとめ:バランスを整えれば、膝も守れる
- バランス能力は膝のねじれ・衝撃を和らげる「盾」
- 高齢者では重心が後ろにずれ、ふらつきや転倒のリスクが増大
- 変形性膝関節症初期では、前後の不安定な揺れが膝を痛める
- 感覚・筋力・反応を統合した「重心制御力」が膝を守るカギ
- 痛みの原因は「揺れている重心」かもしれません」
次回(第5回)は、「歩き方で膝が変わる?〜荷重連鎖と動作分析〜」をテーマに、
日常の動作と膝痛の関係について深掘りしていきます。
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