歩くだけでは筋力はつかないって本当?〜健康のために必要な“正しい運動”とは〜
2025/05/13
「健康のために歩いています」
「毎日1万歩を目標にしています」
そんな声をよく耳にします。もちろん、ウォーキングは素晴らしい運動です。血流改善や心肺機能の向上、生活習慣病の予防など、多くの健康効果があることは間違いありません。
しかし、実は…
歩くだけでは筋力はつかない
ということをご存じでしょうか?
歩くこと=筋トレにはならない理由
最近の研究では、ウォーキングのような有酸素運動だけでは、筋力や筋肉量の維持・向上には限界があることが報告されています。
たとえば以下のような論文があります:
“Walking and other aerobic activities provide cardiovascular benefits, but they do not significantly increase muscular strength or lean muscle mass, especially in older adults.”
(Westcott, 2012)
この研究では、ウォーキングが心肺機能や血管の健康には良いことを認めつつも、筋力や筋量の増加にはつながらないとしています。特に高齢者においては、筋肥大や筋力維持のために必要な負荷が足りていないのです。
なぜ歩くだけでは筋力がつかないのか?
筋肉には「速筋(Type II)」と「遅筋(Type I)」という2種類があります。
ウォーキングでは主に遅筋が使われ、これは長時間の運動に適した筋線維ですが、筋力を生み出す速筋にはあまり刺激が入りません。
高齢になると、この「速筋」から優先的に衰えていくため、転倒予防や日常生活動作の維持には速筋へのアプローチ=筋力トレーニングが不可欠です。
さらに、歩行は日常生活の中で慣れている動作であるため、筋肉にとって「新しい刺激」が乏しく、筋肉を“成長させるための負荷”が不足していることも理由の一つです。
フレイル・転倒予防には筋トレが必須
年齢とともに筋肉は自然に減少していきますが、特に70歳を超えると筋肉量の減少スピードは急激に加速します。このような加齢に伴う筋肉量の低下は、医学的に**サルコペニア(加齢性筋肉減少症)**と呼ばれています。
さらにサルコペニアが進行すると、歩行速度の低下や握力低下、疲れやすさ、活動量の低下などが連鎖的に起こり、最終的にはフレイル(虚弱)状態へと進んでしまいます。
フレイルとは、身体機能や予備能力(リザーブ)が低下した状態で、ちょっとしたきっかけで転倒・骨折・入院・寝たきりにつながるリスクが非常に高い状態を指します。
この負の連鎖を防ぐために最も効果的なのが、**筋力トレーニング(レジスタンストレーニング)**です。
実際に次のような研究報告もあります:
“Resistance training remains the most effective intervention to increase muscle strength and mass. Aerobic training alone is less effective in combating sarcopenia.”
― Cruz-Jentoft et al., 2010(Age and Ageing)
この研究は、筋トレこそが筋力や筋肉量を増加させるために最も有効な手段であり、有酸素運動だけではサルコペニアには不十分であると明確に述べています。
特に高齢者にとっては、下肢筋力の低下=移動能力の低下に直結するため、立つ・歩く・階段をのぼるといった基本動作を守るためにも、定期的な筋トレが必要不可欠です。
まとめ
健康のために「歩く」ことはとても良い習慣ですが、それだけでは“転ばない体”はつくれません。
将来の自分のために、今からできる正しい運動習慣を始めてみませんか?
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