春の健康測定会を開催しました【結果】
2026/05/01
高齢者のための健康測定会を開催しました
地域高齢者の足腰の状態を見える化
2026年4月29日、リハビリジム プライズネスにて「高齢者のための健康測定会」を開催いたしました。
本測定会は、地域の皆さまがご自身の身体の状態を知り、転倒予防やフレイル予防について考えるきっかけとなることを目的に実施したものです。
当日は多くの皆さまにご参加いただき、姿勢・筋力・歩行機能・生活状況に関する測定やアンケートを行いました。
ご参加いただいた皆さま、また本事業を後援いただきました札幌市、関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。
健康測定会で実施した内容
今回の健康測定会では、単に筋力を測るだけでなく、日常生活の中での歩きやすさ、転倒リスク、運動習慣なども含めて確認しました。
主な測定・確認項目は以下の通りです。
参加者の概要
今回の集計では、19名を対象に分析を行いました。
アンケートから見えた主な傾向
アンケートでは、日常生活の中で感じている身体の変化や生活習慣について確認しました。
筋力測定から見えたこと
今回の測定では、大腿四頭筋とハムストリングスの筋力を測定しました。
大腿四頭筋は、膝を伸ばす筋肉であり、立ち上がりや歩行、階段昇降に深く関わります。
ハムストリングスは、太ももの後ろ側にある筋肉で、歩行時の足の引き込み、膝の安定性、ブレーキ動作、股関節の動きなどに関わります。
測定結果では、下肢筋力には個人差があり、特に膝・股関節・腰・足部に痛みや既往がある方では、筋力低下や左右差がみられる傾向がありました。
また、大腿四頭筋に対してハムストリングスが相対的に弱い方もみられ、単に「筋力がある・ない」だけでなく、前後の筋力バランスを確認する重要性も見えてきました。
筋力体重比から見た歩行機能低下の可能性
今回の測定では、左右の大腿四頭筋筋力を体重で割った値である kgf/kg を参考に、歩行機能低下の可能性を整理しました。
kgf/kgは、体重に対してどの程度脚の筋力があるかを示す指標です。
体重を支える力が十分であるかを確認する目安として用いることができます。
今回は、左右のうち低い方のkgf/kgを参考に分類しました。
19名中8名、つまり42.1%の方が0.45未満でした。
これは、歩行に必要な筋力水準を下回る可能性があることを示しています。
また、2名、10.5%の方は0.30未満であり、歩行機能低下がより強く出ている可能性が考えられました。
今回の結果から、地域高齢者の中にも、見た目には元気に見えても、足腰の筋力や歩行機能に課題を抱えている方が一定数いることが分かりました。
自由記載から見えたお悩み
参加者の自由記載では、以下のような悩みが多くみられました。
このことから、参加者のニーズは単なる筋力測定だけではなく、痛みの改善、歩行の安定、転倒予防、姿勢改善、日常生活動作の改善にあることが分かりました。
今回見えてきたこと
今回の健康測定会では、急激な体重減少がある方は少ない一方で、以下のような課題が一定数みられました。
- 歩行速度の低下
- 運動習慣の不足
- 転倒歴
- 下肢筋力の低下
- 左右差
- 膝・股関節・腰・足部の痛み
- バランス不安
- 姿勢の悩み
つまり、今回の参加者は、今すぐ介護が必要な状態というよりも、今のうちに身体の状態を確認し、運動を継続することで、将来の転倒やフレイルを予防できる可能性が高い方が多いと考えられます。
運動を続けることの意味
歩く力は、健康な毎日の土台です。
買い物に行く、家の中を移動する、階段を使う、旅行に行く、趣味を楽しむ。
こうした日常生活の多くは、足腰の力に支えられています。
今回の測定結果からも、歩行速度の低下や運動習慣不足、転倒リスクがみられたことから、今のうちに足腰を整えることの大切さが改めて確認されました。
運動は、筋力をつけるためだけのものではありません。
これからも自分らしく生活し、行きたい場所へ行き、やりたいことを続けるための準備です。
今取り組んでいる運動は、未来の「歩ける」を守るための大切な一歩です。
ご参加いただいた皆さまへ
このたびは、健康測定会にご参加いただき誠にありがとうございました。
今回の測定結果が、ご自身の身体の状態を知り、これからの健康づくりを考えるきっかけとなれば幸いです。
リハビリジム プライズネスでは、今後も地域の皆さまが健やかに生活を続けられるよう、転倒予防・フレイル予防・運動継続支援に取り組んでまいります。
これからも一緒に、健やかな未来を目指していきましょう。

